2017年3月27日月曜日

薬用植物園訪問 ~ 日本大学 ~

先週の水曜日(322日)に船橋市にある日本大学薬学部の薬用植物園を見学させて頂きました。




まだ、多くの植物は土の中でしたが、きちんと管理され、土壌改良や改植作業などが行なわれていました。私たちの薬草園に比べ広大な敷地に整然と植物の解説ラベルが立てられ、教育や研究用としての機能・役割をしっかり果たしていることが理解できました。5名ほどで管理されているとのことでしたが、夏場の除草や灌水作業が大変とのお話でした。園内にはミツマタやジンチョウゲなど、春の花が咲いていました。

ミツマタ


ジンチョウゲ


オキナグサ


薬用植物園のご担当の方は、地域の植物資源の保存や増殖にもご関心がある方で、近い将来、千葉県産の系統を使った薬草生産が実現するかも知れませんね。
近頃では、大学でも研究成果が出にくく、維持費のかかる「栽培」や「植物管理」を軽視する風潮にありますが、きちんとした植物の維持管理ができて、初めて私たちは教育や研究ができること、植物から多くのことを教えられていることを忘れてはいけませんね。

(渡辺 均)

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2017年3月24日金曜日

大好きな花


 こんにちは。
 学部3年の佐藤です。

 今回のブログではアマリリスという植物のご紹介をしたいと思います。
 昨年の4月に1000属ハウスにて、鉢の中で窮屈そうにしていた球根たちを掘りあげ、鉢増しを行っていました。


 そして1年越しに再び開花期を迎えた株たちがこちらです!



 昨年に引き続き見事な大輪の花を咲かせてくれました!


 アマリリスは、ヒガンバナ科ヒペアストラム属(アマリリス属)の球根植物で、花色が赤、白、ピンク、グリーンなどバリエーション豊かであるだけでなく、花のかたちも様々です。


 唐突ですが、私は幼少の頃から植物に触れて育ってきた経験があり、なかでも特に夢中になったのはこのアマリリスという植物でした。
 当時は小学生ながら、どうすれば来年も立派な花を咲かせてくれるかと試行錯誤していました。


 そして小学生の私がたどり着いた答えは・・・
「開花後にしおれ始めた花を少しでも早く除去する」という、いたってシンプルなものでした。

 種類にもよりますが、アマリリスは基本的に葉が展葉する前に、花茎がぐーんと抽苔してきます。




 よく観察すると、花の付け根に見える子房が膨らみ始めているのが分かります。
 つまり、子孫を残すために種をつくり、そこに栄養を貯めているのです。

 したがって、種をとるか、翌年の花をとるかの選択を迫られます。
 翌年の花を選択するのであれば、下の写真のように株本付近から切ってしまうのが手っ取り早い方法ですね。



 開花期を終えたアマリリスは次々と大きな葉を出し、晩秋まで光合成によって生産した栄養を球根に蓄えます。
 さらに2年ごとに新しい土と取り換えてあげると、球根はどんどん大きくなってくれます。


 開花期を終えた瞬間に、翌年の準備をすぐ始めるアマリリスの姿勢は、見習っていきたいですね!

(学部3 佐藤)

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2017年3月23日木曜日

カンナの播種

先日、カンナ(カンナ科Canna)を播種しました。

花卉類としては非常に大きくゴロっとした種子をしており、
これまた大き目のくぼみがあります。













このくぼみから根や子葉が展開してきます。
播種して一週で角のような芽が出てきました。






播種後二週間で親指サイズに。















見た目は、カラーの苞に似ており、
小さくても色や形に特徴が出ています。








播種の一月後にはかなり大きくなりました。

上の写真は銅葉ですが、
緑葉は明るめの黄緑色。



くっついている種子をよく見てみると、
小さな穴が!
ボーリングのボールのように、2つ並んで開いています。














この穴は、人工的に付けられたもので、
硬実種子が吸水しやすいよう、
つまり、発芽率・発芽勢を良くするために処理されています。

播種している時には気が付かなかったのですが、
きっと種皮が乾燥して白っぽくなったために穴が目立ってきたのでしょう。
種苗会社の技術が見られます。

ゴーヤやフウセンカズラなども同じですが、
硬い殻を持つ種子は、半日ほど水に浸けてから
高い温度で管理すると発芽が良くなりますよ〜



(池田)






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2017年3月22日水曜日

シクラメンのポット上げ


 ようやく昼には暖かな陽射しを感じる季節となってきましたが、同時に花粉に悩まされる季節ともなりました。
 飲み薬の効果も相まって、春のぽかぽか陽気で眠気に誘われています…。


 本日の作業では、シクラメンのポット上げをおこないました。

 例年12月に開催しているシクラメン祭に向けて、昨年12月に播種したシクラメンの赤ちゃん苗をセルからポットへと移植します。



 ひょろっと伸びた子葉の株元には、可愛らしいぷっくりと膨らんだ塊茎が。
 まだかなり小さな苗ばかりなので、ポット上げも慎重に行わなければ、今後の生長に大きく影響してしまいます。


 おおまかな流れとしては、去年の実習でもおこなったシクラメンの鉢上げと同様のイメージ。



 まず、一定以上の水分を含ませた用土をポットに入れますが、この際に『後で沈圧する量』を余分に入れておくため、実際のウォータースペース用のラインよりも多く、すりきり手前までたっぷりと土を入れます。



 そして指で予め開けた穴に、ピンセットで救い上げたセル苗を優しく置床します。
 この際にセル苗を掴んで無理に押し込むと、葉や根が折れてしまうため、ある程度の深さをもたせた穴をあける必要があります。



 次に、指で塊茎周りの土を沈圧し、セル苗がぐらぐら揺れないように安定させてから、



 周囲の土を指で押さえ、通常のウォータースペースを確保するまで沈圧します。




 これにてポット上げ完了。

 塊茎部分がひょっこり顔を覗かせていますが、全体の1/4~1/3程度を地上部に出すことで、塊茎の芽点に光を当てることで芽の生長を促します。

 しかし、塊茎自体が非常に小さいため、土の高さを細かく調整する必要があります。

 この調整が今後の生長に大きく関わるため、他の大量ポット上げの時のようなスピード重視ではできません。


 半年以上先となる大人の姿を想像しながら、優しく丁寧に赤ん坊を抱きあげ、揺りかごに移す気持ちで、黙々と作業に勤しむのでした。


(安藤匡哉)


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2017年3月20日月曜日

薬草園の大改修

テレビのニュースによると、関東周辺でも来週にはサクラの開花が予報されていますね。センターの薬草園にもゆっくりとですが春がやってきました。満開のサンシュユに誘われてミツバチもやってきました。



そんな薬草園ですが、一昨年に整備の終わった東側ではなく、今月から西側半分の整備を開始しました。目的は、木が大きくなり過ぎてカラスのエサ場となってしまったビワやセイヨウナシを何本か伐採し、上へ伸び過ぎた枝を切り詰め、用土を足して整地をしました。

こんな大仕事は私たちではできませんので、別科OBで松戸に会社のある(有)山田造園さんにお願いしました。

山田造園さんの現場作業は、すでに父親から引継ぎ、陽気なお兄ちゃん(4代目)と無口だけどバリバリ仕事をこなす弟を中心に見ていて気持ちの良いくらいの無駄のないチームワークで仕事を進めて行きます。大学時代の指導が良かった訳ではなさそうです(笑) 

山田造園さんのHPはこちら、http://yamadazouen.jp/

作業は2日間に渡って行われ、一日目は伐採と剪定、2日目は用土の搬入と整地を行ないました。



西側の薬草園がすっきりとしました。




4代目は薬草園で整地作業(上の画像)、弟さんは別の場所でユンボを使って残土を掘っています(画像を撮らなかったのが残念)。


花卉・苗生産部の残土をトラックで何往復も運搬して平らにならして作業完了です。手早く無駄がなく、作業が綺麗・・・プロの仕事ですね。


翌日、花卉・苗生産部のプロフェッショナル・・・石井技官に耕耘をお願いしました。切り株を除けながら同じ深さに均一に耕す技も流石です! 

ここまで終了したら、西側の薬草園の整備は、今度は私たちの出番です。今月から来月にかけて位置決めをした後、通路の整備、植樹、採種圃場の整備、花壇の整備を行なっていきます。

薬草園は、平日の9時から17時まで一般にも開放されています。お近くにお越しの際はお立ち寄りください。

(渡辺 均)

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2017年3月17日金曜日

ヨモギの植え替え


 ブログ2回目となります、学部3年の緒方です。
 今週の木曜日に、私の実験植物であるヨモギ(Artemisia L.)の植え替えをおこないました。

 昨年度も、先輩がヨモギの研究をおこなっており、その時にも植え替えが行われているのですが…



 1年間で、こんなにも根がびっしりと生えています!
 雑草としてどこでも見かけられるだけあり、強い生命力を感じますね。


 植え替えの理由としては、この根詰まりの解消が1つ挙げられます。

 また、ヨモギは周囲にほかの植物が生えないよう毒のような物質を放出します。

 これをアレロパシー(他感作用)というのですが、鉢のような限られた根域では、ヨモギ自身もこの毒にやられてしまい、生長が悪くなってしまいます。
 これを阻止するのも植え替えの理由です。


 先ほどの写真のように、ヨモギを鉢から取り出し、



 横に半分、縦に1/4にカットし、これを新しい鉢に植え替えて、完了です。

 非常にシンプルな作業ですが、9号鉢を使用するという事で、鉢がとても大きく重たいことと、先輩が扱った124系統に加えて、昨年増えた系統合わせて150系統と、植え替える個体数が大量にあるということで、大変厳しい作業でした…。



(こちらはまだ植え替える前の写真ですが、当日終わったのは左の2列のみでした。)

 収穫は45月を予定しています。無事収穫できるようしっかり管理していきたいと思います。


学部3年:緒方


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2017年3月16日木曜日

入れ替え

春一番の頃から冬型の気圧配置が崩れだし、
移動性高気圧が頻繁に関東にやってくる頃になると、
気温の低い曇天と気温の高い晴天が目まぐるしく変わっていきます。

毎年この時期に移動式高圧ナトリウムランプにお世話になっております。

高圧ナトリウムランプについては過去記事もご覧ください。
→http://naeseisan2.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html





このナトリウムランプの光と熱で、
ペチュニアのような暖かく日光が大好きな植物は冬場でもよく育ちます。




今年はペチュニア❛トロピカルティ❜に当てて生育を促進していましたが、
株も大きくなって、そろそろ通常栽培に戻そうと考えていました。









もう一つ気がかかりだったのは、
出荷を間近に控えたペチュニア❛さくらさくら❜シリーズ3色ミックス鉢。



こちらの花のあがりが今一つです。
少し長日条件にして、曇天時でも日中に光を当てたいと考えました。


と・・・いうことで、


こちらのハウスの鉢と・・・






こちらのハウスの鉢を・・・





入れ替え




入れ替え!!




少しでもたくさんの花芽が着いた状態でお届けできますようにと
祈りながら入れ替え!!!






総数1600鉢。2日がかりで入れ替えをおこないました。

 (長嶋)


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