2017年12月15日金曜日

オケラ、刈り取りました。

初めまして、学部3年の本田です。

 お馴染みになりました、植物のオケラ(キク科・Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura, 生薬名:白朮)です。
 近ごろ話題?の屠蘇散の原料には、オケラの茎葉が使われています!

↓詳細はこちら↓
http://naeseisan2.blogspot.jp/2017/12/blog-post_12.html


 こちらの屠蘇散に使われているものではありませんが、連棟ハウス内のオケラの採種および地上部の刈取りを先日行いました。

 こちらでは、産地や系統ごとで分けられたオケラを50鉢以上管理しています。



 冬を迎え、地上部はすっかり枯れてしまいました。奥の方はどうなっているのやら、、、種子が落ちてしまう前に!と採種と刈取りを急ぎました。


 種子を採ろうとしてみると・・・



 残念、実っておらず。次は・・・



 こちらには実っていました!
 採った種子は鉢ごとに分け、後日精製を行いました。



 刈取りを行うと、だいぶすっきりしましたね。

 中には、新芽が顔を出している鉢も見られました。



 厳しい冬の寒さを耐えて、春に新芽が伸びていくのが待ち遠しいです。


(学部3年:本田)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2017年12月14日木曜日

怒涛の2ヶ月

10月半ばから12月半ばにかけて、苗生産部の第二繁忙期が訪れます。
※第一は言わずと知れた母の日シーズン




10月下旬頃、夏の花壇を彩っていた
ニチニチソウやペンタス、マリーゴールドなどが
元気を無くし始め、秋冬の花壇苗に植替えるため、
10月の半ば頃からポット苗の人気が集中します。
時期は霜の降りる前、11月中の注文が大半を占めます。

ハウス管理の植物を露地に移動するのを、
12月に入ってから、それも霜が降りる頃にしてしまうと、
急な寒さで傷んだり、霜で葉焼けを起こしたりしやすいですが、
夜温が下がりすぎない晩秋から初冬までの時期に苗を地植えにしておくと、
徐々に寒さに慣れ、低温に当たっても影響が出にくいです。

よって、寒くなる前、
毎年11/3(文化の日)のセンター祭では、
パンジーやキンギョソウなどの花壇苗が飛ぶように売れます。
特に、冬らしい白と、元気カラーの黄・オレンジを選ぶ方が多いようです。












(センター祭)














(戸定祭)


11月も後半に差し掛かると、
ようやくハボタン人気に火が着きます。
ハボタンは夜温が下がらないと色が乗りにくいこともあり、
あとちょっとセンター祭にタイミングが合わない年もあります。
それにやっぱり皆さん、お正月を意識して購入されますよね。
















そして12月頭には、お歳暮として、シクラメン!












(シクラメン祭)


シクラメン祭の一日で600鉢前後がハウスから無くなるので、
ハウス内が一気に閑散としています。


もちろんもう春の準備も始まっているので
余韻に浸る暇も無いですが・・・!





センター祭やシクラメン祭といったイベントを通して感じるのは、
購入者の多くを40代以上、特に60代、70代が占め、
20代、30代の割合がかなり低いということです。
(母の日頃は若い層も多いですが)

若い世代は、人数が少ないというだけではなく、
室内で育てられるもの・なるべく管理が簡単なものという注文で、
育てるというよりインテリアとして飾るものを
探されている場合が多いような気がします。
もしくは、体験教室。モノヨリオモイデ!というやつでしょうか。



庭付きの戸建てより、マンション・アパートを選ぶ核家族が増え、
植物を置くスペースが無くなり、
共働きの家庭が増え、管理をする手・時間が無くなり。

土は汚いものだから触っちゃダメと子供に教える親御さんもいるとのこと。


時代の流れは仕方のないことですが、
省スペースでも飾りやすいハンギングを提案したら、
灌水や管理を楽にする新商品はないかホームセンターでリサーチしたり、
‘花育’をもっともっと教育現場に広げたり、、、

植物に親しみを持ってもらえるよう
積極的に働きかけていかなくては!と
例年以上に感じたH29年度第二繁忙期でした。





(池田)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp 
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2017年12月13日水曜日

ロシア・ウスリースク訪問 その9


 前回の行先は視察という名の観光地巡りでしたが、この日は日本領事館を訪問しました。



 物々しい看板ですね、入口にはガードマンも警備しているほど。
 襟を正していざ行かん!…と思ったのですが、領事さんが近くの喫茶店に行きましょうとご提案。
 若干肩透かし気味ですが、お洒落なカフェでの仕事というのも海外らしいでしょうか。


 訪問の主な目的は、我々派遣団と領事さんの顔合わせだったので、ロシアと日本における薬用植物について雑談を交わし、ゆったりと時間を過ごしました。


 ロシア勤めになるまでは日本で仕事されていたそうですが、農業に対する考え方や制度など、様々な面で違いがあることから、よりよい関係や技術その他の交流を進めていく上で、その擦り合わせに力を注がれているようです。


 近頃のロシアの注目ワードは「施設園芸」ということで、日本をはじめ世界の国々から技術や知識の収集に努めているとのこと。
 もちろん花卉苗生産において生産の土台となるハウス栽培も、施設園芸の1つの形態です。

ただ、どうもロシア人がイメージする施設園芸は、さらにハイテク化された植物工場レベルのものだとか。

 確かにロシアの気候を考えると、施設園芸という外部環境をマイルドにしてくれる農業は効果的で魅力的に映るのかもしれません。


しかしながら、ロシアでの施設園芸を用いた効率的な栽培技術の発展や実践的な研究というのは、そこまで進んでいないのが現状のようです。

 というのも、ロシアの農業方針として、使える土地が非常に広いことから、そのポテンシャルだけでなんとかなってしまうという考えをもつ人が多く、限られた面積で効率的に生産するという考え方にまだ乏しいということが根底にあるためです。

 また、農地の広さだけでなく、世界一大きな国土には貴重な野生植物も数多くポテンシャルを秘めていると思われますが、それらを活用して儲けていくという考えをもつ人もまだ少なく、ごく一般的な品目を生産している農家さんがほとんどです。



 新藤特任研究員の研究対象でもあるオタネニンジンも自生しているということで、研究を目的として日本へ持ち帰ることができないかと相談してみましたが、以前のブログでご紹介した通り乱獲により数が減っており、レッドデータブックに掲載されていることから、持ち出しは難しいというお話でした。


 そうした理由なら仕方ないかとも思ったのですが、最近ではロシアからの植物資源の持ち出しに関する制限が厳しくなっているらしく、その他の品目についても確認が必要になるようです。
 ロシア側としても、そうした自国資源のアドバンテージをしっかり認識しての措置なのでしょうか。

 こうした生物資源に関する各国間の輸出入の問題は、研究面での足かせの1つではありますが、国同士の関係性や現場での話し合いを重ねていくことで、お互いに落としどころを見つけ出し、協定を結び自由な研究や活用が可能になっていくと、もっと面白いことへと繋がるかもしれませんね。

 そんなことを会話しつつ、カップを傾け、ほっと一息つくのでした。
(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2017年12月12日火曜日

みらくるで、屠蘇散(とそさん)の販売はじめました!

 屠蘇散とは、中国・魏の時代の名医華陀(かだ)の処方といわれる健康酒で、屠蘇延命散(とそえんめいさん)ともいい、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒です。
 元旦から三日、あるいは五日間、お屠蘇を酌む習わしは、遠い昔から今日まで伝えられています。
 本製品は、千葉大学環境健康フィールド科学センターの独自の原料を用いた配合で、山椒果皮、ミカンの皮、桔梗根、オケラの茎葉などが含まれています。屠蘇散一袋を、清酒一合ないし二合の中に浸して、一晩おき、元旦の朝からお飲みください!
 
 直売所 緑来楽(みらくる)で特価にて、
数量限定販売中ですので、お早めにお買い求めください!





~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2017年12月11日月曜日

最後の熱川実習

 1129日(水)~121日(金)に23日で静岡県賀茂郡東伊豆町にある海浜環境園芸農場(通称;熱川農場)で最後の農場実習を行ってきました。
 
何が最後かというと・・・

  園芸別科の廃止に伴い、今回が最後の園芸別科の宿泊実習になったこと。
施設の老朽化により、熱川農場自体も今年度中で閉鎖されること。



私自身、平成8年に園芸学部に採用されてから、これまで5月下旬~6月上旬と11月下旬~12月上旬の年に2回、熱川農場で実習を行ってきました。熱川農場は温州ミカンやニューサマーオレンジなどの柑橘類が植栽され、温泉熱を利用した施設栽培などが行なわれてきました。園芸学部の学生さんにとっては、暖地園芸の実地に関することはここでしか学ぶことができない貴重な農場でもありました。そのような実習教育の場が閉鎖されてしまうことは、とても残念なことです。

一方で、十分な園の管理や改植が行われて来なかったこともあって作業性や生産性は著しく低下し、老木となり枯死する株が多くなり、収量が激減してしまいました。

老木化したミカン園



とは言っても、今回の実習の目的は例年どおり温州ミカンの収穫です。 観光ミカン園にミカン狩りに来たわけではありませんから、すべてのミカンを収穫して、品質や大きさ別に分ける選果まで行いました。

ミカンの着果習性や収穫方法の説明、脚立の安全な使用方法などの解説後、さっそく作業開始です!

収穫方法の説明 



収穫適期のミカン


木によって味にばらつきはありますが、
今年のミカンは皮が薄く、甘みが強いようです。


木に登っての収穫!


園芸別科生が収穫した熱川農場産の最後の温州ミカンは、柏の葉キャンパスの売店「緑楽来(みらくる)」で販売中です。数に限りがありますので、なくなり次第終了となります。



(渡辺 均)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2017年12月8日金曜日

ウチワサボテン

 めまして。学部三年の羽富です。

 私たち3年生は10月から柏の葉の花卉園芸学研究グループに分属され、早いことで分属からもう2ヶ月が経ちました。
 たくさんの植物への灌水など慣れないことが多いですが、植物に触れる時間が増え、日々多くのことを学びながら有意義な時間を過ごしています。



さて、今回はある植物を紹介したいと思います。





こちらの植物はサボテン科オプンティア属(Opuntia)に分類されている、ウチワサボテンという植物です。ホームセンターなどで見かけたことがある方も少なくないと思います。


原産地はアメリカ州で茎の高さは種によって2mを越えるものもあるそうです。一見平たいうちわの部分が葉のように見えますがこれは茎であり、葉は退化しています。
6月頃に茎の縁に花芽をつけ、花を咲かせます。



再生力が強く、茎を細かく切って砂の上に置いておくと芽を出して新しい個体にまで成長します。


さらに驚いたことに、外国では食用として利用されているそうです。
アメリカではノパルと呼ばれる平たい茎の部分をステーキや煮込み料理に用います。
パルはサヤエンドウに似た味で、繊維質とミネラル、ビタミンを多く含んでいるそうです。

また、南北アメリカ大陸や地中海沿岸から中東地域ではトゥナと呼ばれている果実を生のままジュースやサラダに用いるそうです。
果実はメロンに似た弱い香りを持ち、タンパク質消化酵素を含んでいます。


日本でも多肉植物をインテリアとして用いるなど人気が高まっていますが、食用として利用されていることに驚きました。
通販サイトで食用のサボテンも売っているようなので、興味のある方は一度食べてみてはいかがでしょうか?


(学部三年:羽富)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。

これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、

こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

シクラメンの播種

先日の12月2日は快晴の中、
シクラメン祭がおこなわれ非常に多くの方にお越しいただきました。
足を運んでいただき本当にありがとうございました。

さて、そのシクラメン祭の10日ほど前に、
平成30年度用のシクラメンの播種を行いました。

シクラメンは品種によって
早咲き(早生わせ品種)、遅咲き(晩生おくて品種)、中間咲き(中生なかて品種)等がありますが、千葉大ではシクラメン祭という「物日」をメインに栽培していますので、
全ての品種の開花時期を調節していかなければなりません。

その最初の「調節」が播種日をずらすということになります。

したがって今回最初に播いたのは、
生産を予定している26品種のうち、
晩生品種と中晩生品種の5品種です。

播種方法については過去記事をご覧ください。
 →http://naeseisan2.blogspot.jp/2012/11/blog-post_27.html



 まずは、ジベレリン処理から
シクラメンの種子はジベレリン溶液に浸漬することで、
発芽揃いを早め、また初期生育が促進することが知られています。




成分濃度を50ppmに希釈し、5分間しっかり浸漬します。







浸漬が終わったら、200穴のセルトレイに用土を詰め、
播いていきます。種子が溶液で濡れているので、他の花の種まきより播きにくいです。









播き終わったセルトレイには覆土をし、フィルムで覆って18℃設定の発芽室に入れます。
シクラメンは暗発芽種子(嫌光性種子)のため、このような覆いで光を遮断します。

さあ、平成30年度のシクラメンの栽培がスタートしました。
実は、平成30年からシクラメンの担当者が変わります。
果たして、来年のシクラメン祭は開催できるのでしょうか?
それはシクラメンのご機嫌次第!

(長嶋)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・