2017年4月12日水曜日

フィンガーボウルを添えて

 ぽかぽか陽気の続く中でたまに挟まる寒い日のおかげで、衣装ケースを春夏仕様に変えるか悩みますね。
 朝晩はまだ冷える日もあるようですので、皆様服選びにはお気を付けください。


 先週の作業では、ペチュニア‘トロピカルティー’の摘花を行いました。

 今春出荷予定の株は、上部が花で覆われるほどに最盛期。
 もう少し後のタイミングで咲かせられるのがベストでしたが、気の早い株は次々に新しい花を咲かせています。



 出荷までこの状態でいてくれると助かるのですが、萎れてしまう花も出てきてしまうので、咲き誇っているところを失礼して、現在咲いている花を摘んでしまいます。



 花弁だけでなく、花梗部分からしっかりと摘んでいきます。



 しかし、この品種…とても厄介な事が一点。

 ものすごくベタつくのです。
 長年、ペチュニアを取り扱ってきた長嶋さんをして、ベタつき度ベスト3にランクインしてしまうほどの猛者。


 それでは、このベタつきにどう対処するのか。
そこに、長嶋さんが小さめのバケツを持ってきてくれました。
なんとそのバケツからは湯気が。




 「このフィンガーボウルを使ってください」


 …ナイスネーミング、まさか摘花作業の中、西欧の息吹を感じることになろうとは。


 しかし侮ることなかれ。
 このフィンガーボウルの効力たるや、なかなかどうして大したもので。



 ベタつきを感じ始めたら、手をお湯にくぐらせることで、ベタつきがかなり抑えられるようになります。
 水でもよいのでは、とはじめ思いましたが、冷めてくるとベタつき抑制の効果が下がっていたので、お湯である方がよいようです。



 この工夫により、確実に倍以上の作業効率を獲得できています。
 こうしたお役立ちツールは、現場作業の問題点を見つめることで、試行錯誤の末に生まれてくるのではないでしょうか。


 そんなことを考えながら、優雅に摘花をおこなっていくのでした。


(安藤匡哉)


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